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ステロイドテープ剤の副作用

ステロイドテープの副作用について、実際に長く処方されている安部正敏先生にお話しを伺いました。

ステロイドテープ剤の副作用

Qステロイドテープ剤の副作用についてお話しください。

ステロイドは、長期使用により局所免疫を抑えてしまい、感染症や真菌症が起こる可能性があるので、注意しなければなりません。ステロイドテープ剤は密封閉鎖法ですから、吸収が良くなるけれどもステロイドの副作用も出やすくなることは皮膚科専門医であれば常識であり、長期の連続使用には注意を払います。しかし、適切な使い方を遵守する限り、実際に感染症を起こすことは少ないと思います。 時に漫然と患者さん自身が密封療法を行ってしまう場合があります。その際には、皮膚の菲薄化や毛細血管拡張がみられることが多く、注意が必要です。また、密封性が強いテープ剤ですので時々かぶれが起こることはあります。この場合は、一時的にテープ剤を中止して、ステロイド軟膏に変更し、かぶれ部分の炎症が引いた時点で、患部に対しての治療を再開すればよいでしょう。

皮膚科医の先生が、使うシーンを的確に選んで処方されて、患者さんに「毎日貼り替えてください」「はがした後は、お風呂で洗い流してください」などと、きちんと指導すれば、 副作用発現の頻度も少なくなりますし、患者さんにしっかり使っていただければ、効果が担保される薬なので、私は使いがってのいい薬剤だと思っています。
なお、普通に使っていて、はがした直後にテープの跡が白くなる(ステロイドによる毛細血管収縮作用のため)ことがありますが、これは数時間たてば元に戻りますから心配はいりません。

副作用全般について言えば、皮膚科の先生方の指導の下にきちんと使用されれば、貼付部位の局所の副作用以外はとくに心配ない薬剤だと思いますし、これまで私自身、全身性や強い副作用を経験したことはありません。

この記事は2018年11月21日にインタビューしたものです。

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