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アトピー性皮膚炎治療の基本とちょっとしたコツ

皮膚疾患治療シリーズの情報誌『 To Dermatologist 』をwebコンテンツとしてご紹介していきます。

.アトピー性皮膚炎治療のこれから

1.ディスバイオーシスについて目次へ

以前から、アトピー性皮膚炎と細菌との関連が指摘されていましたが、近年の研究から、アトピー性皮膚炎患者さんの皮膚炎は黄色ブドウ球菌などの偏った異常細菌巣によって引き起こされることが指摘されています7)

米国では、ブリーチバスが有効であることがガイドラインに明記されています。種々の治療法でも症状が改善しない患者さんに対して治療効果が期待できるのであれば、今後わが国でも効果・安全性についての検討が必要かもしれません。

2.生物学的製剤について目次へ

アトピー性皮膚炎治療において生物学的製剤の治療効果の高さは多くの先生が実感されていると思います。しかし、どれくらいの期間効果が持続するか、投与の間隔をどうするか、いつ中止するか等々、まだわからないことも多くあります。生物学的製剤は高額なため、患者さんの経済的な負担、さらには医療経済面での課題もあります。

3.小児期アトピー性皮膚炎の予防・治療の重要性目次へ

近年、様々な食物アレルギーや喘息、鼻炎などのアレルギー疾患は、皮膚バリア機能の低下によって異物が侵入することが発症原因であることが明らかになり、乳幼児からの保湿スキンケアによる早期介入がアトピー性皮膚炎のみならず“アレルギーマーチ”の発症予防にも寄与する可能性が示され、保湿スキンケアの重要性が提唱されています4)

さらにガイドラインは、日本皮膚科学会のガイドラインと日本アレルギー学会のガイドラインが統合され、今回の改定(2018年版)では小児科の先生に、乳幼児からの早期介入の重要性について解説していただいています。

.おわりに

アトピー性皮膚炎は、われわれがきちんとコントロールしなければならない非常に重要な疾患であることを再認識する必要があります。われわれの治療によっては、眼の前の患者さんのこれからの人生に多大な影響を与えてしまう可能性があるだけに、われわれの責任は非常に大きいと思います。

多くの先生は、限られた診療時間の中で、理想と現実の狭間でご腐心されていると思いますが、患者さんに高い治療効果と満足度が得られるように頑張っていきたいと思っています。

文献

  • 4)Horimukai K, et al,: Application of moisturizer to neonates prevents development of atopic dermatitis. J Allergy Clin Immunol. 134(4);824-830, 2014
  • 7)日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会: アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018. 日皮会誌 128(12); 2431-2502, 2018

アトピー性皮膚炎治療の基本とちょっとしたコツ

アトピー性皮膚炎治療の基本とちょっとしたコツ

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